鴻崎正武

鴻崎正武
こうざき まさたけ
1972年 福島県出身 神奈川在住
2006年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画修了
鴻崎正武(1972年福島県生まれ)は、日本画の伝統的技法を基盤に独自の絵画世界を築く画家である。中国古代の理想郷「桃源郷」を出発点とし、南蛮屏風や洛中洛外図、ヒエロニムス・ボスに見られる構図や金地装飾を参照しながら、幻想的な動植物や異形の存在が交錯する画面を描いてきた。
東日本大震災以降は、自身の出身地である東北に向き合い、赤べこやこけしなどの地域的モチーフを取り入れながら、「東北画」は可能かという問いを継続的に提示している。屏風形式を起点としつつ、円形画面や立体作品へと表現を拡張し、華やかさとユーモアを併せ持つ表現によって、現代社会の理想と不安定さを映し出している。