棚田康司

Photo by Kazumi Kiuchi
棚田康司
たなだ こうじ
1968年 兵庫県出身、神奈川県在住
1995年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
2001年に文化庁芸術家在外研修員としてドイツ・ベルリンに滞在し、その後も2015年にインドネシア・バンドゥンやシンガポールで滞在制作を行うなど、異なる文化圏の中での経験を重ねてきた。制作の軸には一貫して木彫があり、日本古来の技法である「一木造り」によって人間像を彫り続けている。一本の木と向き合い、その素材が内包する時間や記憶、生木の性質や揺らぎを受け止めながら彫り進められる作品は、大人と子ども、人間と自然、個人と社会といったさまざまな境界線の「あいだ」に立ち現れる。そこには、鑑賞者それぞれの経験や感覚が静かに重なり合う余白があり、静謐さのうちに無限の広がりが宿っている。